マンションは建築後20年を経過すると、水道(給水)に使用されている塩化ビニールライニング鋼管の管と管を繫ぐ継手部のネジ山が、多くの場合赤錆腐食で半分以上脱落します。
その状態となると、強い地震によりネジ山が脱落している継手部から漏水が発生します。
東日本大震災、熊本地震などでも同じマンションの複数の部屋から漏水が多発しました。
排水(下水)管は、樹脂管が使用されるケースが増え、赤錆劣化問題は減少しましたが、上水(給水)管は低層階で火災が発生しても、上層階に水が届くように共用部給水管は塩化ビニールライニング鋼管が使用されていますので、赤錆劣化による漏水対策は重要になります。
今まで多くのマンションでは、この共用部配管の赤錆劣化対策で配管更新を行ってきましたが、一部屋当たりの負担額が60~100万円と高額である事と、工事による約一週間の断水の為に、一時的にホテルへ一週間引越す、或いは銭湯、仮設トイレを使用する不便な生活をせざるを得ない事は大きな問題でした。
それに対し、過去25年間で3,000棟を超えるマンションが使用し、一度も漏水事故がない配管外部に設置する配管更生装置が注目を浴びています。
その配管更生装置の費用は一部屋当たりの負担額は、5~10万円と配管更新費用の1/5~1/10で、築後25年以上のマンションの場合、蛇口にフィルターを装着し、フィルターに付着する赤錆が配管更生装置の防錆効果で減少、消失する効果を確認してから購入できる事から、マンション住民の安心の下に導入が進んでいます。
現状で赤錆の進行を完全に止めれば配管は建物寿命まで延命できる事になります。
配管更生装置に関する資料はネット検索で「NMRPT」と入力すれば入手できます。